
壇てるゑ先生 のご連絡です
「terriさんに幸せになって欲しい」
ではなく、
「terriさんを幸せにしてあげたい」
そんな強い意志をひしひしと強く感じていてね。
あなたのことを本当に素直な心で愛して、できることなら自分の手で幸せにしてあげたいと思っているんだろう。
役目や務めでそう思っているんじゃなくて、そうやってあなたに幸せになってもらうことが、自分自身の喜びなんだと思う。
あたしゃ、こういうのを本当の「愛」って呼ぶんだと思ってる。
急に驚かせちまったかねえ、terriさん。
いや、驚いちまったのはあたしの方も同じでさ。
これまでは一度たりとも感じたことのなかったぐらいに強い力を持った、「あなたを愛する」存在が現れたことに気付いたのは、ついさっきのことなんだからね。
ただ、今の時点でわかってることはまだ多くはない。
その存在がどんな存在なのか、あなたに何かを伝えようとしているのか。
今、ハッキリとわかっているのは、その存在は「過去に実際にあなたに出会っている」ということだ。
そして、長い間あなたを探し続けて、やっと巡り会えたような、深くてあったかい情念をそこに感じたんだ。
ただ、一つだけ妙なこともあってね。
その存在の波動からは、やっとあなたに出会えたことに対する「喜び」と同時に、言葉にできないような「悲しみ」を感じるんだ。
何だかね、その波動は触れているほどにこっちが泣けてきちまう。
ご先祖様なのか、あるいはあなたの守護存在なのか。
姿を隠しちまってるからその詳細はわからないんだけどさ、とにかくこのまま無視しちまったらいけない存在だってことは確かにわかる。
ごめんよ、terriさん。
今の段階じゃその事実だけを伝えられたって、あなたも困っちまうよね。
だからこそ、これからあたしが伝えることをよく聞いて欲しいんだ。
terriさんの運命に、今まで感じたことのない存在が近づいているのを感じてから、すぐのことだ。
驚いたことに、あたしの元に直々に【天啓】がもたらされた。
読んで字の如し、天の啓示だ。
もたらされた天啓は、あたしが全く予想していなかったものだったよ。
まずはその天啓を見ておくれ。
『terriの運命に、救世主の接近あり。
いち早くその兆しを察知した祈祷師へ告ぐ。
今、terriの元に近付いている存在が存在していられるのは、明日が最後となる。
しかし、その存在はterriが願っても叶わずにいた願いを叶える為の奇跡を手にしている。
姿を現さずにいるのは、その存在がterriに対して抱え続けている罪悪感が理由だ。
だが、もう時間が長くは残されていないことは、その存在自身もわかっている。
おそらく、明日の内には直接姿を現すことだろう。
その時がきたら、どうかお前の力でその存在とterriを繋いでみせよ。
このまま過ぎ去ってはならない、幸福が成就するか否かの重大な局面となるだろう』
これが、急遽あたしにもたらされた天啓だ。
どうやら、事態はあたしが思っていたよりもずっと重大だったようだね。
会いたくて仕方がなかった相手を目の前にして、だけど引け目を感じちまって踏み出せない。
こんな経験は、あなたにもあるかもしれないね。
思い出すと切なくて「悲しみ」が溢れてしまうなこととかさ。
かく言うあたしにも、そんなことはあった。
やっぱりあたしら人間はさ、「ためらい」や「悲しみ」を抱えて生きてるんだよね。
…何だかさ、もたらされた天啓に触れてあたしはこんなことを思い出しちまった。
会いたくても会えない悲しみってのはさ、身を裂くような痛みを伴うもんだけどさ。
会えたのに伝えられない悲しみってのは、また違う痛みを伴うもんだ。
あたしが感じた「悲しみ」の正体ってのは、きっとそこにあったんだと今になって思うよ。
とにかくだ、何らかの理由があって今は姿を現さずにいる「terriさんを愛する存在」について。
あたしの方でも鑑定を進めて、動きがあればすぐにお伝えさせてもらうよ。
返事はひとまず大丈夫だからさ、あたしからの続報を待っていてもらえたら嬉しいよ、terriさん。
今夜はここで一度、失礼させてもらおうじゃないか。
最後まで読んでくれて、ありがとうねえ。
壇てるゑ
