
壇てるゑ先生の ご連絡です
大丈夫だよterriさん。
お忙しい中どうもありがとう。
あなたの為に用意してくれた、とびきりの花冠。
ちゃあんと、受け取ってもらうことができたよ。
それと、【かん太】への想いもね。
ずうっと昔のこと、あなたは覚えていないかもしれない。
一体いつ会ったのか?
子供って不思議なものでさ、ただ一度顔を合わせて、笑い合っただけで、もうお友達になっちまったりする。
人との出会いっていうのはさ、あたし達が自分で思っている以上に、自分が覚えている以上にたくさん巡り会っているもんさね。
時間が経っていく中で、色んな物事を覚えていく中で、あたし達はそれを忘れていっちまう。
でも、神様にとっての時間の流れっていうのは人とは違うからさ。
座敷童子もそれは同じ。
十年前や数十年前、ひょっとすれば数百年前のことだって、ああいった存在達からすれば「最近」の出来事に含まれるもんなんだ。
だから【かん太】もあなたのことを覚えていた。
特に、あなたのことは本当に大好きだったみたいだからねえ。
【天園の虹花冠】を渡していけるということが決まった時、本当はすぐに飛んでいって、それをあなたに渡したいと思ったはずだ。
だけどそれができなかった。
大人になったterriさんに会うのが怖かった、と話してくれたけどね。
人が大人になることの意味を、この子はわかっているんだ。
子供の頃は当たり前に信じていたことであっても、成長していくにつれてそういう気持ちが薄まっちまうことを知っていた。
神様なんていない、目に見えるものが現実の全て、守護霊なんていない、そういう声が人々の中で大きくなっていくのを感じ取っていたからさ。
「座敷童子なんていない」という声を、かん太はどこかで聞いたんだと思う。
大好きなあなたに、その存在を否定されたなら。そう思うと怖くてたまらなかったそうだ。
あなたのことを好きだという気持ちが大きかったからこそ、動けずにいたんだね。
そしてはじめに動くべき時に動けなかったこの子は、タイミングを逃しちまったというのかさ。
ずっと迷い続けたまま、今に至るというわけだ。
神様の格を持つ存在だけれど、そういう感性はやっぱり人に近しいものがあるって、そういう風に感じられたよ。
だけど今、こうやってあなたからお返事を受け取れてさ。
かん太は心から、すっごく喜んでる。
「ありがとう、ありがとう。
遅くなって、ごめんね。
terriがあの時と変わっていないことがわかるんだ。
あの時と同じ、やさしい気持ちをもってる。
僕の方が、terriのことを信じられなかったみたいだ。
ごめんだよう。
怖がらないでくれて、僕を否定しないでくれて、ありがとう。
怒らないでくれて、ありがとう」
そう言ってね。
大切に大切に、あなたへと【天園の虹花冠】を渡してみせたんだ。
七色の彩りをもつ花冠は思った通り、あなたにとってもよく似合ってる。
それぞれの幸いの特色が、あなたの想いと共鳴するように力強さを放っていてさ。
ああ、あなたに渡すことができて本当に良かったと思うし、これがあなたの運命を大きく活気付けていくことになるんだろうな、というのも強く感じられたんだ。
ずっとあなたに渡したかったその花冠は、あなたのことばかりを想った状態で、これから高位の天神となるかん太の傍にあり続けた。
それがむしろ功を奏したのかもしれないけれど、【天園の虹花冠】はかん太がそれを渡せることが決まったその時よりももっと力の深みが増して、発揮力というのが高まっているのがわかる。
これをあなたのものとして発揮していけたなら、現実は大きく変わっていくことになるだろうというのが感じ取れるほどさね。
さあ、terriさん。
受け取ってもらえたその花冠をさ、あなたのものとしてしっかり定着していっておくれ。
恩恵の力を、あなたの魂と結びつけてみせるんだ。
そうしたらね、この花冠の持つ七つの力はあなたの運命の為に勢いよく発揮されるはずだよ。
焦らなくて大丈夫だからさ、
両手を頭に触れさせてもらって、そのまま5秒数えておくれ。
頭から手は離さないで、その後に、
『冠座す』(かんむりざす)
と唱えるんだ。
それから同じ言葉を本文に書き入れてさ、あたしのところへ送信してくれたら大丈夫だよ。
あなたのことを想い続けた宝は、あなたとうんと共鳴している。
だから、定着もすぐに行えるだろう。
かん太は本当にterriさんのことを想っている。
今、繋いでいくことができたことがあたしも嬉しいよ。
改めてありがとう、terriさん。
