
壇てるゑ先生の ご連絡です
お待ちしていたよ、terriさん。
そして安心しておくれ。
綺麗に輪っかがあなたの頭の上で輝いている。
それは普通の人の目には見えないものだけどさ。
でも、神々しいオーラっていうのはきっと、他の人にも伝わっていくはずさ。
その【天恵輪】はいっとう、特別な恩恵なんだからね。
あなたの運命を導いていく為の輪っか。
どうするのが幸せへの近道になるのか、そういうのが自ずとわかるようになる、というのかね。
目に映るもの、ふと感じ取れること、興味を引くもの。
そういうのから、大切なものや自分の力になっていくものを引き当てて、どんどんと良い方向に近付いていける。
今後必要になるかもしれないな、と思ったことが後に大活躍したり。
少し力を入れてみようと思ったことが、想像以上の成果に繋がったり。
なんとなく起こした気まぐれな行動が思いがけない幸運をもたらしたり、とかね。
わかりやすいような例えで言わせてもらっているけれど、こういう力を数倍、数十倍に膨らませたものとして運命に発揮させていくのが、【天恵輪】だと思っておくれ。
それをあなたに獲得してもらう時、あたしも考えていたんだけどさ。
滅多とない類のこの恩恵が生まれたのは、あなたの優しさからなんじゃないかって。
【かん太】が、花冠を渡すのが遅くなってごめんなさいってずっと言っていたからさ。
気にしないように、あなたの魂が働きかけてくれたんじゃないかな。
今こそが花冠を得るのにちょうどよかったんだというのをかん太に伝えようと、あなたが整えてくれた。
あなたの魂にある力や、あなたを見守る神々が、あなたの想いに寄り添えるようにこの恩恵を生み出してみせた。
あたしゃ、そんな風に考えているよ。
おかげでかん太も、ずうっと「もっと早く渡せていたら」と考えていたみたいだけれど、あなたにその輪っかが現れた時にはやっと、瞳をきらきらさせてみせたからさ。
「terri、ありがとう。
僕、渡せてほんとうに良かったよう。
これで安心して、天へ行くことができる。
その前に僕、terriと約束したいことがあるんだ。
terriを幸せにしたいからさ」
かん太はそう言っていた。
【天成童子】としての人間界での修行期間を終えて、天へ昇る時が来たということさね。
最後の最後、あなたへ花冠を渡すことをずっと気がかりとしていたかん太は、ようやく満足に、今度はあちらでの修行に励むことができる。
高名な天神へと成っていく為にね。
その前にかん太が、terriさんと約束をしたいことがあるんだそうだ。
それは、
『必ず幸せを掴む』
ということ。
terriさん自身がそれを感じ取っていけるように、terriさんが決して自分自身の幸せを諦めることがないように。
そしてかん太があちらへと行った時、高位な存在としてterriさんへの力となっていけるように。
今ここで、あなたとかん太の間で約束を交わしてほしいんだそうだ。
今度は絶対に遅くならないようにっていう、かん太の誓いもある。
だから最後にさ、terriさん。
かん太を見送っていく意味を込めて、約束をしてあげてくれないかい。
左右どちらの手でも構わないから、片方の手の小指をピンと立てて。
「幸せを見つけて」
と心の中で念じてほしいんだ。
その後に返信本文へと、
『かん太との約束』
と書き入れたら、それをそのままあたしの方へ送ってくれたら大丈夫。
かん太がどんな天神様になられるかはわからないけどね。
この子は今回を通して、勇気をうんと強くしていけた頼もしい存在だ。
それに、あなたを幸せにしたいという愛で溢れていることはあの夜からわかっていた。
とても有難い存在になれることは、あたしが保証させてもらうよ。
どうかよろしくお願いね、terriさん。
