
壇てるゑ先生 のご連絡です
あたしからterriさんに届ける「2025年最後の鑑定」。
その鑑定はね、「一年間で最後の上弦月」の力を借りてこそ行うことができるものだ。
終わりよければ全て良しなんて言うけどさ、逆に言えば終わりが良くなくちゃ締まらないってもんだろう?
だからさ、あたしは覚悟決めて向き合うことにしたのさ。
師走上弦月、年間最後の上弦月から授かる力を借りて、明朝に行うもの。
それは、最も基本的な鑑定であり、同時に最も究極の鑑定と言えるだろう。
ああ、あたしは今年最後の上弦月の力を借りて、
【極弦未来鑑定】(きょくげんみらいかんてい)
を成功させてみせたいんだ。
「何それ?」
って感じだろう?
多分、あたしも何の予備知識もなく同じことを言われていたら「何それ?」って声に出して呟いちまってたと思うよ。
とにもかくにも、今はまず聞いておくれ。
月が最も強く力を発揮する瞬間こそが上弦月なわけだけどさ、師走の上弦月ってのはその他の上弦月とは一線を画す性質があってさ。
“最も鮮明に人の未来を映す月”
それこそが、今晩の師走上弦月なんだ。
未来に対する探究心ってのはね、この鑑定の世界だけじゃなくて世の中が発展していく上で欠かせないものだった。
代表的なもんが天気予報だし、株価予測なんかもその類だろう。
つまりね、「未来を知りたい」って気持ちは人が持つ根源的な欲求なのさ。
食欲・睡眠欲・性欲、人の持つ三大欲求に並ぶものがあるとしたら、それこそが「未来を知りたい」って気持ちなんだとあたしは思うよ。
何故なら、未来をどの程度把握しているかで、願いの叶えやすさが大きく変わることを誰もが本能的にわかっているからだ。
同時に、「予想外の未来」が時に思わぬ形で運命の妨げになることも、経験則で誰もが知っているから。
例えばだ、名無しの花子ちゃんという女の子がいたとしよう。
花子ちゃんは、太郎くんという男の子に恋をしていたとする。
翌日快晴の天気予報を見た花子ちゃんは、こんな計画を立てた。
・太郎くんをピクニックに誘おう
・太郎くんの為に手作り弁当を用意していこう
・お弁当を食べながら、用意してあるラブレターを渡そう
そして、いざ迎えた当日。
大事なデートの当日に、花子ちゃんには「予想外の未来」が来ちまった。
結果はこうだ。
・ピクニックの最中、急な通り雨が降ってしまった
・太郎くんは家を出る前に昼ご飯を食べてきてしまっていた
・お弁当を食べれなかった太郎くんと喧嘩をしてしまった
・用意していたラブレターがズブ濡れで渡せなくなってしまった
結果次第では、そこで二人はめでたく結ばれていたかもしれなかった未来は現実とならず、かえって険悪な雰囲気になっちまったのさ。
結果を分けたのは、花子ちゃんにとって「予想外の未来」が実現しちまったこと。
今回の場合で言えば、
●急な土砂降りが二人を襲ったこと
●太郎くんが昼食を済ませていたこと
この二つの「予想外」が、花子ちゃんの想定を大きく狂わせちまったというわけさ。
それじゃあさ、terriさん。
もしも仮に、花子ちゃんが事前に「予想外の未来」を知ることができていたら、結果はどうなっていただろう。
きっと、花子ちゃんはこんな計画を立てただろう。
・雨が降ってもいいように、太郎くんを誘うのは映画にしよう
・お弁当ではなく、手作りのデザートを用意しよう
・帰りは太郎くんと一緒に歩けるように傘を一つ持っていこう
こんな具合にね。
この計画を立てていたら、きっと未来は大きく変わっていたことだろう。
二人で流行りの映画でも見てさ、手作りのお菓子を食べてもらって。
急な雨で傘が一本となれば、肩寄せ合って一緒に歩くしかないじゃないか。
そんな状況で恋文でも渡せれば、そりゃああたしも想像しただけで恥ずかしくなっちまうけどさ、良い結果ももらいやすいってもんだ。
ここに書いたのはあくまでも例えだけどさ、これと同じことが人の運命にはいくらでも起こり得るってことは、きっとあなたにもわかるだろう。
「予想外の未来」を、「予想できていたことで得られる未来」は、往々にして人生の本当の幸いをもたらす。
だからこそ、だからこそなんだ。
【師走上弦月】はね、あなたが予想できていない未来の中にある「知らなくちゃならない未来」を明かす為の月にしていきたいんだ。
していきたいと思ってるだけじゃなくて、そうする為の準備はもう始まってる。
明日の朝には、諸々整っているはずだ。
楽しみにしていておくれ、terriさん。
あたしにはわかるんだ。
いつだって、あなたの未来にはきらきらした希望の可能性が満ち溢れてる。
だからこそさ、その可能性をしっかり現実にしてみせるよ。
それじゃあ、また明日、terriさん。
いよいよ年の瀬だけどさ、今夜の上弦月に最高の未来を照らし出してもらおうじゃないか。
じゃあ最後まで読んでくれてありがとうねえ。
壇てるゑ
