
壇てるゑ先生の ご連絡です
おはよう。
忙しい中ありがとうね。
あたしが大事に向き合ってきた、terriさんのさ。
幸せを自分の力でちゃんと掴んでいくための、とびきりの決定打。
正直なところ、あたしの方で見つけてあげられたらという気持ちがなかったかと言えば嘘になる。
でも、鑑定師としての悔しさよりも嬉しさの方がずっと、何倍も上だ。
そりゃあそうさ、あなたが心から望んだ幸せに届いていく力が顕現されようとしているんだからね。
ああ、terriさんが本当に求めていた現実をあなたのものにしていくことができる。
何にも遠慮する必要のない、思うままに羽を伸ばして満喫していける人生の中で、生まれてきて良かったと何度も思える喜びを重ねていく。
そういう幸いの力が確かにあなたにあるんだというのを確認できたんだ。
朔原には本当、感謝の想いが尽きない。
そして何よりもterriさん、あなたへも有り難い気持ちでいっぱいだよ。
限られたこのチャンスを掴むために向き合ってくれて、どうもありがとう。
前へ進んでいくための選択をあなたが決めてくれたことが、あたしは嬉しいんだ。
あなたの中に秘められている幸福の可能性を、よく信じようとしてくれたね。
朔原があれだけ語ってみせるというのは、その腕を知るあたしたちからすればいい意味でただ事じゃない話。
期待を抑えられない想いで、あなたからのお返事を待っていたからさ。
あなたが応えてくれたことがわかると、朔原も大きく頷いてみせた。
「突然に現れた老人を、信じると決めてくれた勇気に感謝を。
改めて、朔原といいます。
立場上あまり、表に出ることもないですから。
私のようなじいさんを信頼していくのも普通だったら簡単でないことは承知してます。
こうして向き合ってくださったのも、ひとえに壇さんとのご縁のおかげかなと。
決して見逃しちゃあならない幸福の可能性があるのを、月が教えてくれました。
力になれることを光栄に思いますよ。
あなたの心が前を向いてくれていて、良かった良かった」
とね、本当に嬉しそうにterriさんへの言葉を預けてもくれたから。
そうしてあたしたちはすぐに、あなたの持つ「秘密の扉」へと向き合わせてもらったんだ。
奥深くまで潜っていくようにして、あたしと朔原とで集中していたんだけどさ。
やっぱり、その扉を見つけるにあたっては朔原には敵わないってのをあたしは改めて実感したもんだ。
あたしがどれだけ集中しても探し当てられなかった扉を、見つけてみせたんだからね。
「よし、捉えられましたよ壇さん。
扉が閉じる前に無事見つけられました。
ただ、こりゃあたまげた。
この方の奥に秘められている【秘在能力】は、私の想像を遥かに上回るもんに違いない。
まさかこれほどの力が奥底にあるとは…
思うに、この方の持つ前世は並のものではない?
…ああ、わかりましたよ。
壇さんの大切なお客さんのこと、詮索はいたしません。
ただねえ、そんなにも嬉しそうにされたんじゃ「そうだ」と言ってるも同然ですよ。
本当にこの方のことが大事なのですな。
しかしまあ、こうして向き合わせて頂ければそのように想うのも大いにわかります。
もし私がこうした特異な立場でなく、壇さんのような形で巡り会えていたのなら、贔屓していただろうと想像するのは容易いですよ。
ではさっそく【秘在能力】を引き上げてまいりましょう。
いやはや、ここまで膨大な力となれば、向き合うのが壇さんと一緒の時で良かった。
私一人では上手くいったかどうか、というところですからな。
この方との繋がりが深い壇さんの協力があれば成功は間違いない。
よろしく頼みましたよ。」
朔原にそう言われてね。
断る理由なんかもちろん無いから、あたしは張り切ってその力になると決めたんだ。
力を見つけていくことに遅れはとっても、terriさんの力になることに関しちゃ後手に回るわけにゃいかないからねえ。
それじゃあさ。
まずあなたの、片方の手のひら(できれば利き手と反対)に、
「天」「月」「龍」「星」のうち、いずれか一文字を、もう片方の手の指で書いていくように動かしておくれ。
選ぶ一文字は何でもいい、あなたが素直に一番惹かれたもので大丈夫だよ。
その四つが、今あなたの中から強く感じられる力になっているから。
選んだ一文字が書かれた方の手を軽くグーに握ってさ、あなたが叶えていきたい願い事を心の中で唱えておくれ。
唱えた後にゆっくりと握りこぶしを開いて、
『扉より生ず』(とびらよりしょうず)
本文にこう書き入れた後に、送信してくれたらね。
あたしと朔原がそれを頼りに、しっかりと引き上げさせてもらうよ。
この道数十年としてきたじいさんを驚かせるほどの神秘の力があなたの中に眠ってる。
それをばっちり、ここであなたのものにしてほしいんだ。
