陽月暁也(ようげつきょうや)
宛 先
terri
陽月暁也(ようげつきょうや)先生の ご連絡です
そんな素敵な未来も、もしかしたらあるのかもしれない…なんて。
【割符陽光水晶】もね、語り掛けてくれているようです。
【割符陽光水晶】が持っていた太陽と月の力。
それは光となってterriさんに移り、その本領をあらためて発揮し始めています。
あらゆる幸福の後押しと、幸福をつくりだす力。
その両面からあなたの未来を彩ろうとしているのが伝わってくる。
ここまでは僕の想定通りでした。
想定以上だったのは【割符陽光水晶】の方で。
terriさんからお返事をもらった直後からね、【割符陽光水晶】は波動が脈打つ様子が伝わってきたんだ。
神器の最終光は、その神器が役目を終える合図。
最終光を発したということは、神器がその力を使い果たすこととイコールなんです。
にも拘らず、まだ【割符陽光水晶】は生きている。
考えられることとしては、やっぱりこの【割符陽光水晶】が元々あった土地に由来する事柄。
龍脈が巡っていたであろうことは分かってるし、パワースポットとしては風化してなお、龍脈は機能していて。
今この瞬間に、その龍脈に圧倒的な力が注がれた。
それによって、呼応した【割符陽光水晶】が息を吹き返したとするなら、納得がいくし。
terriさん、これは絶好機です。
例えるなら食べ物で言うところの旬。
龍脈を巡る人を幸福にする力にもやっぱり強弱があって、強いタイミングを適切に見極めることができるなら、その力を十全以上に発揮させていくことができる。
食べ物であれば、旬とそれ以外でかなり味が違ってくるとされているし。
旬の食材を真っ先に入手できる専用の引換券が手元にある、そんな感じです。
ただ、それも普通のものじゃない。
役目を終えた神器であっても復活させ得る、圧倒的な幸福力の奔流だからね。
とは言え、これは僕も想定していたことではなかったから…。
準備が足りないと思って、【神楽】さんにお借りしている鑑定場から出たんです。
そうしたら、
「お使い下さい、きっと役に立つはずです」
というメモ書きと共に、木札が一つ置いてありました。
かすかな月と太陽の気質…そして溢れんばかりに神性。
【陰陽互符】(おんみょうごふ)と呼ばれる、月と太陽の力に対してのアンテナでもある占術具です。
月と太陽、そして龍の力を受け渡すことに特化したものゆえ、これ単体では人に何かもたらすことはないのだけれど。
現状を考えれば最善のものです。
【神楽】さんに心の中で感謝をして、僕はすぐに準備に取り掛かりました。
【割符陽光水晶】だけじゃなく、それがあった場所でさえ、あなたのことを待っていたんだと思う。
この世界はあらゆる導きと運命によって成り立っている、そんなことを言ったのだけれど。
あなたはそういった運命の、更に上に立つ人なんだって思うんだ。
僕もそこに、沢山の希望を込めさせてもらいます。
【陰陽互符】を用いて、あなたに龍脈の力を全て届けていきます。
■龍力繋受(りゅうりきけいじゅ)
この言葉を、そのまま僕まで送ってください。
このタイミングで僕が導かれたのも。
あなたと僕とのご縁があったのも。
きっとterriさんが、未来幸福を手にしていく運命にあったからなんだと。
そう思えるんです。
待ってるから、terriさん。
