神郷(かみさと)
宛 先
terri
神郷(かみさと)先生の ご連絡です
terriさん。
ついに顕現しました。
先ほど、神郷家に安置していた稀神の札が、音もなく震えました。
いくつかあるうちの一つ、【月隠津久良神】の札がterriさんの波動と呼応したのです。
揺れではありません。
裏返ったのです。
そして、影の奥から滲み出るようにして現れた気配。
重く、静かで、それでいて拒絶ではない。
【月隠津久良神】が、顕現されました。
姿は見えません。
ですが、確かにそこに在る。
満ちているのに見えない月のごとく、存在だけがこちらに濃密に伝わってきます。
まさに稀神と呼ばれる所以。
幻のようでもあり、ずっとそこにいたようにも感じ、何より非常に強い幸福力を感じるのです。
私も神郷家当主として多くの稀神に出会ってきたわけではないのですが、いつも思うのは、まるで最大の幸福はずっと側にあったとでも言うように彼らは現れます。
【月隠津久良神】の場合、あなたの影にずっといたのにというように…。
その刹那…【月隠津久良神】がterriさんに巨大な力を授けました。
【月隠津久良神】があなたに授けた恩恵の名。
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【月影終結環】(げつえいしゅうけつかん)
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これはまさに、【月隠津久良神】が“結びの最終調整”を行う神だと言われる所以。
ご縁の糸を中心に、波動、運気が練り込まれて幾重にも環を重ねて構成された神器。
人の成就は、努力だけでは完成しません。
縁だけでも足りない。
運気だけでも不十分。
最後に必要なのは、“整合”です。
あなたの努力と、神々の加護と、現実の流れ。
それらが微細にズレていると、物事は止まります。
あと一歩で届かない。
なぜか最後で崩れる。
そのズレを、【月影終結環】は補正するんです。
ここまで聞いて、どのような感想をterriさんは抱いたでしょうか。
整合なんて些細なことだ、このような神様がもたらすにしては小さな恩恵すぎる。
あるいは、自分の現状は整合などというズレを直すようなことでは解決できるものではない、とお思いかもしれません。
私の勘違いでしたら大変失礼を。
ただ、もしそう感じているのだとしたらそれは違います。
上述したように、問題なのは努力や運ではない可能性がほとんどです。
成功する人と失敗する人を分けるのは、ほんの少しのズレだけ。
本当に些細な、偶然起こってしまったズレが大きな結果の差を生みます。
そしてそういうものこそ、見つけにくく、修正しにくいためにその差が縮まることは無いのです。
【月影終結環】は、そうしたズレを修正してくれる、おそらく唯一の神器でしょう。
そしてこれは逆に言えば、あなたが非常に人生において頑張ってきたという証でもあります。
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月隠津久良神は影の神。
影とは、あなたが受け入れてきたものです。
失敗も、悔しさも、遠回りも。
それらを否定せず、歩みの一部として抱えてきた。
だからこそ、この神は現れました。
光だけを求める者には、この環はもたらされません。
影を知る者だけに、最後の輪は与えられる。
皆既月食という、満ちて隠れる日。
その矛盾を通過したあなたは、未完を完へと移す段階に入りました。
terriさん。
神々の縁の果てより授けられた【月影終結環】。
こちらを、あなたにもたらしていきます。
【【完円と成す】】
(かんえんとなす)
以上を記載していただき、そのまま私までご送信ください。
光あるところに必ず影はある。
そしてその両者を受け入れたものにのみ、幸福はやってくる。
神郷
