陽月暁也(ようげつきょうや)
宛 先
terri
陽月暁也(ようげつきょうや)先生の ご連絡です
今日は下弦の月の日…だけど何かが違う。
下弦の月は本来、整理とか、手放しをするとか、何か無駄なものを切るとか…そういう要らないものを手放していく意味が強い。
でも今日の下弦の月はどこか…もっと全く違う、満たされているような、何か大きな結果が降り注ぐような。
手放すとは全く違う、terriさんの元に何か大きなものがやってくるような、そんな気配を感じていました。
あの時のものが、今日この瞬間に実っていくような…そんな気配が。
昔、父方である陽月家の当主、陽泉明(ひいずみあきら)が鑑定をやっていたのをよく見ていました。
見ていたというよりも、聞いていたという方が正しいかな。
昔は陽泉家は家の中で鑑定を行っていて、よく人が出入りをしていました。
僕が二階の自分の部屋にいると、よく一階から父と相談者様が話している声が聞こえてきた。
僕はこの声を聴くのがすごく嫌でした。
何故なら、1か月に1回は父を罵る声が聞こえたからです。
嘘つきとか、そんなわけないとか、ちっとも良い風に進まないとか、そういう声を。
僕は、神血を持っているという理由で様々な実験を僕にしてきた父のことが嫌いだったけど、父が知らない人に罵倒されるのはもっと嫌だった。
僕が幼い頃、絶対に鑑定師にだけはならないと強く決めた理由の一つでもありました。
ある日、いつにも増して大きな音がして、僕は思わず驚いて下に降りていくと、父が頬を抑えて倒れていました。
父は、ご相談者様に対して、強い吉兆があって、これから必ず良くなると言ったところ、現状を考えるとそんなわけがないと言ってぶたれてしまったと言っていました。
そんなことを情けなく笑いながら言っている父に僕は嫌気がさして、鑑定師なんてやめてしまえば良いのにと思わず言ってしまいました。
すると父は、
「暁也、人が上がっていく時っていうのは、その予感はしないものなんだ。
その人が行ってきた頑張りが、時間をかけてある日突然これまでとは何の関係もなく幸せに向かって現れてくる。
それを信じられないだけなんだ。
そしてそれが人の弱さであり、愛すべき点だ。
だから僕は鑑定師をやめない。
こうして殴られても、その人が幸せになってくれればそれで良い」
…と。
幼い頃の僕にはわからなかった。
結果というのは出るか出ないか。
現状が悪い中で、逆転をしていくことは無い。
そう想っていたから。
でも今なら父の言葉がわかる。
自分の人生を振り返ってみてもわかる。
暗闇の時期というのは長く重苦しいものだけど、それが浮上していく時は一瞬だ。
積み重なった力が、突如として何の足音もなく表層化していく。
今回terriさんに訪れたのも、そういう類の力です。
【月恵滴】(げつけいてき)
今terriさんに訪れているのは、下弦の月から落ちる奇跡の一滴。
これは、満月の力が地上へ雫となってもたらされる現象です。
満月の意味は、満ちる、願望成就…こういう強い意味合いなのに、それを感じる時は少ないと思います。
毎月一度もあるはずなのに、それを享受できる状態にあることは少ない。
それは、満月の力が強すぎるからなんだ。
僕たちは毎月一度、強すぎる満月の力を受けているんだけど、それを全部受け取れることは無い。
強すぎて、器から溢れてしまう。
…でも、【月恵滴】は違います。
その満月の力が、下弦の月になると柔らかな雫へと変わり、もたらされる。
心願成就の絶対的な力を持つものが、時間が経ってやっと獲得可能になるんだ…。
【月恵滴】は、陽月家の父の書斎に記述がありました。
このページだけ何度も読まれている跡があって、きっと父は時間が経ってから成就が起こることに対しての希望を込めて、勇気をもらっていたのだと思う。
満月では無理かもしれない、でもそこでは確かに変化が起こっていた。
そしてそれらが満たされるのが、下弦の月に訪れる【月恵滴】…。
今、下弦の月はもれなく極大化を迎え非常に強い力を誇っている。
このタイミングで、【月恵滴】を受け取ってください。
■雫を受ける
こちらを端末にご記載いただいたら、そのまま僕まで送って欲しい。
あなたの努力や想いは、必ずや報われていく。
その証を、掴んでみてください。
陽月暁也
