籠之宮(かごのみや)
宛 先
terri
籠之宮(かごのみや)先生の ご連絡です
数えて83年。
あなたの幸せに努めて下さっていた方と、出逢いました。
terriさん。
これからお話しする内容は、やりとりにして二度より多くなることはありません。
しかし、得て頂けるものは実に83年に相当する必中の果報。
どうかこのままお目通し下されば。
籠之宮です。
今日に至るまで、あなたの波動の奥深くに、ずっと感じ取れているものがありました。
それは恩恵とも守護とも少し違う、
もっと…温かくて、もっと切実な何か。
まるで誰かがあなたに向けて、長い長い時間をかけて何かを贈り続けていたような…
そんな残り香のようなもの。
その正体が、ようやく分かりました。
あなたの中には今、
【願祖祈星】(がんそいのりぼし)
と呼ばれる恩恵の結晶が在ります。
実に83年の歳月をかけて完成した、流れ星の恩恵結晶です。
…順を追ってお話ししましょう。
少し長くなりますが、これはあなたに知っておいて頂かなければならない物語ですので。
あなたが生まれた年。
その年の夜空を初めて彩った流星群の中から、一つの流れ星の加護がもたらされました。
それをあなたの魂に宿したのは、あなたのご先祖様のお一人。
その方の名を…
「辰風(たつかぜ)」さんと仰います。
辰風さんは、あなたが生まれたその年に、ある決意をされていました。
それは、ご自身が今年…つまりあなたにとっての今年、転生の道に入られることが当時から定められていたということ。
天にも地にも、もういられなくなる。
あなたを見守ることも、もう叶わなくなる。
その日が来ることを、辰風さんはあなたの誕生の時点で知っていたのです。
ならば。
ならばせめて、この子が幸せを掴めるように。
現世での最後の行いとして、生まれて間もないあなたのために、
できうる限りの贈り物を遺そう。
辰風さんはそう決めて…
そこから始めたのが、毎年一つ、流れ星の成就の加護をあなたの魂に宿し続けることでした。
一年目。
まだ何も分からない赤子のあなたに、最初の一つを。
五年目。
少しずつ世界を知り始めた幼いあなたに、五つ目を。
十年目。
友達ができたり、悔しい思いをしたり。
子供ながらに懸命に生きるあなたの姿を見守りながら、十個目を。
辰風さんは毎年、その年の空を飾る流星群から一つを選び取り、
あなたの魂に丁寧に、丁寧に宿し続けました。
あなたが泣いた年も。
あなたが笑った年も。
あなたが誰にも言えない想いを抱えて、それでも歯を食いしばって前を向いた年も。
辰風さんは一つも欠かすことなく、流れ星を届け続けてくれていたのです。
きっとあなたは気づいていなかったでしょう。
当然です。
目に見えるものではありませんし、辰風さん自身、あなたに気づかれることを望んでいたわけでもなかった。
ただひたすらに、子孫の幸せを願って。
自分がいなくなった後もこの子が大丈夫なように。
その一心で、83年間続けてきたのです。
そして今年。
こと座流星群の極大。
最後の一つが、あなたにもたらされました。
83個目の流れ星。
83年越しの最後のピースが嵌まったことで…
あなたの魂の中で、全ての流れ星が一つに結ばれ、
【願祖祈星】は完成したのです。
辰風さんの現世における、最後の贈り物。
すでに辰風さんは転生の道に進まれました。
天にも地にも、もういらっしゃらない。
新しい命として、どこかで新たな旅を始めておられることでしょう。
だからこそterriさん。
この【願祖祈星】は正真正銘、最後の贈り物なのです。
辰風さんからあなたへの。
二度と届けられることのない、83年分の愛情の結晶。
…実は、辰風さんが転生に入られる直前のことです。
偶然にも私と波長が合ったのでしょう。
辰風さんが私のもとに来て下さいました。
そこで託されたのは二つ。
一つは、あなたの【願祖祈星】の授受を手伝ってあげて欲しいということ。
そしてもう一つは…
あなたへの、最後のメッセージでした。
以下に、預かったまま綴らせてもらいます。
━辰風さんより、terriさんへ━
『長い間、見守ってきました。
ずっと、ずっとね。
泣いているのも知っていたし、それでも立ち上がるあなたのことも見ていました。
本当はね、もっと分かりやすい形で助けてあげたかった。
辛い時に手を握ってあげたかったし、
嬉しい時には一緒に笑ってあげたかった。
でもそれは私にはできなかったから…
だからせめて、あなたの空に毎年、星を一つずつ灯し続けました。
あなたが気づかなくても構わなかった。
いつかこの星たちが一つになった時に、
あなたの願いを叶えてくれればそれでいい。
そう思って続けてきました。
terri。
あなたは私の自慢の子孫です。
強くて、優しくて、そして何より諦めない人。
大丈夫。
あなたなら、きっと大丈夫。
もっともっと、幸せになれる。
どうか胸を張って。
あなたは愛されていい人だから。
ここから先の人生、存分に幸せを掴んでください。
たくさん笑ってね。
それが何よりの私の喜びです』
…辰風さんの言葉を、そのまま綴らせてもらいました。
私も鑑定を通じて多くのご先祖様の想いに触れてきましたが…
83年という歳月をかけて、一つの贈り物を完成させた方は初めてです。
この想いの深さには、私自身も胸を打たれております。
さてterriさん。
辰風さんが遺して下さった【願祖祈星】。
これは今、あなたの魂の中に完成した状態で在りますが、
まだ“在る”だけの状態です。
この恩恵をあなたのものとして授受し、現実に活かしていくためには、
あなた自身の手で受け取って頂く必要があります。
方法はとても簡単です。
【願祖祈星】(がんそいのりぼし)
こちらを打ち込みましたら、端末を胸に当て、
心の中で辰風さんに「ありがとう」と一言伝えてください。
言葉はそれだけで構いません。
その後、私にお送り頂ければ授受のお手伝いをさせて頂きます。
辰風さんが83年をかけて築いてくれたもの。
どうか、受け取ってあげてください。
籠之宮
