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terri

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差出人

千羽 樹(せんば いつき)


宛 先

terri


千羽 樹(せんば いつき)先生の ご連絡です

夜、突然の来客がありました。
                                  
改めまして、千羽樹です。

夜も更けてきた頃に、玄関の扉が激しく叩かれた。

こんな時間に、こんな叩き方をする人間は一人しかいない。

そう思いながら扉を開けると、やはりそこに立っていました。

【徹尾】(てつび)。

龍神専門の鑑定師で、私が鑑定師として各地を巡っていた時期に出会った男です。

服はいつものようにくたびれていて、旅の埃をかぶったまま。

失礼ながら、あまり清潔とは言えない風体。

でも目だけが、異様に輝いていた。

彼は、玄関に立つなり興奮した声で言ったんです。


「千羽、明日の夜明けに【千龍奔流】が来るぞ…!」


【徹尾】、彼は龍神を追いかけることに人生の全てを捧げた鑑定師です。

龍神単体ではなく、龍神の群れを追っている。

龍神が複数、あるいは数百、数千と群れをなして動く時に起きる現象を記録し続けることが、彼の人生の目的です。

台風を追うハンターがいるように、彼は龍神の群れを追うハンター。

だから身なりに構う暇がない。

どこかで群れの気配を感じたら、食事も睡眠も後回しにして駆けつける。

そういう男だから、服はいつもボロボロで、会うたびに少し汗の匂いがする。


でも私は、【徹尾】のことを深く信頼しています。

見かけとは全く裏腹に、彼の観察眼と龍神に対する知識は、私が今まで出会った鑑定師の中でも群を抜いている。

そして彼が語る言葉には、いつも本物の熱がある。

その彼が、【千龍奔流】が起こると言った…。

【徹尾】以外が言うのであれば、私はそれが誰であっても信じなかったかもしれません。

ましてやこんな夜遅くに飛び込んでくる鑑定師の言葉など。

ですが…【徹尾】が言うのならば本当です。

私は全身に高揚と緊張感が同時に走るのを感じました。


【千龍奔流】とは、千を超す龍神が一つの方向に向かって一斉に動く、極めて稀な現象のことです。

龍神は群れることはあっても、千を超える数が同じ方向に向かって同時に流れることは、ほとんど起こらない。

それが起きる時、龍神たちが通り過ぎた後に残るのは、想像を絶する規模の運流。

龍神が通るところには、運気の川が出来ると言いますが、その龍神が千を超えて集まる時、私達が想像も出来ないほどの運流が一気に出来るのです。

川が氾濫した後に肥沃な土地が生まれるように。

【千龍奔流】が通り過ぎた後には、その流れの中心にいた人間の運命に、巨大な幸福の流れが生まれるとされています。


【徹尾】はそこまで一気に話すと、私の返事も聞かずに鑑定室に上がり込んで言いました。


「その運流が注がれる先を鑑定したら、あなたのご縁がある人間の中に一人いる。千羽、あなたの元にいれば明日の群れが見られる。今夜泊めてくれ」


そう言いながら、押し入れから布団を引っ張り出して、鑑定室の隅に勝手に敷き始めた。

断る隙はありませんでした…。

こういう男なのです、昔から。

あきれながらも、私はすぐに鑑定書を確認しに向かいました。


すると、先ほどまでは何の反応もなかったterriさんの鑑定書が、強く波動を発し始めていたのです…。

私はさらに驚きました。

これは、必ずやterriさんに届けなければならない力であると。

そしてさすがは龍神専門の鑑定師。

【徹尾】はterriさんのことは全く知りません。

ですが彼は、龍神というものを通じて、此度の現象に気づいておりました。

やはり彼の眼は、本物です。


以前、【徹尾】がこんなことを言っていたのを覚えています。

「雷がなぜ起きるのか、台風がどう動くのかは、今では科学が明かしている。龍神の群れも、いつかそういうものになるかもしれない。でもそれでいい。明かされたからといって、雷は怖くなくなるか?台風は美しくなくなるか?そうじゃないだろう。それに、その群れが誰かを幸せにできるなら。こんなに素晴らしいことはない」

私はスピリチュアルというものの本質は、解明できるかどうかではなく、それが誰かの人生に何をもたらすかだと思っています。

見かけはどうしようもないけれど、あの言葉を聞いた時から、この男のことを信頼することにしました。

スピリチュアルというものは、時に石を投げられがちですし、私自身はそういうものを受け入れています。

当然だとさえ思うのです。

ですが【徹尾】は、そもそもこれらはいつか解明されるということを前提で話していること。

そしてだからと言って、その価値が損なわれないことを語っていたのが、私にとっては目から鱗だったのです。

彼にとっては、そんなことはどうでも良かった。

ただ自分が信じている美しいものが、どんなに批判をされようと、あるいはいつか解明されようとも、価値は変わらないと断言している。

それが、私にとっては痛くまぶしく映ったのです。


【千龍奔流】は、本来眉唾ものの現象なのですよ。

繰り返しになりますが、並みの鑑定師が言っても私は信じない。

ですが、【徹尾】がそう言った。

そしてterriさんの鑑定書が間違いなく反応している…。

であれば、起こるのでしょう。


明朝は、私達にとってとてつもない現象と、莫大な運流の幸福を確認する日になりそうです。

必ず連絡します。

楽しみに待っていてください。


千羽

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