國繁
宛 先
terri
國繁先生の ご連絡です
鑑定名家と呼ばれる國繁家において、最も尊く最高位に君臨する家宝は何だと思いますか。
このご連絡にはお返事は必要ありません。
お気持ちを楽にして、お休みの前にでもお読みくだされば幸いです。
さて、冒頭の家宝ですが他でもない、terriさんのためにそれを使用する時が来たのです。
今日と明日はあなたにとって特別な日となるでしょう。
この5月。
月と非常に縁深いあなたにとって重要な一か月になっておりました。
宿命と向き合い、運命を幸せへ向かわせる大事な日々です。
そして大切な明日…。
terriさんにとって≪幸福のための必須の徳≫を一つ、お渡しさせていただきたいと思います。
ええ、当家の最高家宝としているある神器の【宝珠】です。
宝珠とは水晶の頭頂部の部分が尖った姿をしたもの。
「桃の形」と言えば分かりやすいかも知れませんね。
これまでにも「龍神宝珠」「四神宝珠」など、多くの宝珠を鑑定に用いたことがありましたが、最高神器を用いる日が来るとは、思いも寄りませんでしたよ。
國繁家にとっても奇跡的な一大事と言えるでしょう。
なにせ先代当主も鑑定に用いたことはなく、およそ100年の間眠らせ続けた宝。
神器認定の宝珠の中でも実際に「桃」の色を持ち、まるで本物の桃のような輝きを持つのは世界にもこの一つだけでしょう。
國繁家のこの宝珠は「神産みの宝珠」とも呼ばれており、“新しい命”などを司る宝珠や水晶の中ではまぎれもなく最高峰とされているもの。
天龍が手に持っていた≪如意宝珠≫であったとも言われておりますから、滅多に使用できないことは容易にお分かりいただけるかと存じます。
過去の鑑定実績にはなりますが、愛を失った方が愛を誕生させた成功例があります。
また、富を失った方が数日内に莫大な富を誕生させた例。
対人面での問題を抱える方に翌日、出会いが生み出された例。
等々、信憑性の高い実績の例が残されております。
しかもそのすべてが満月の二度昇る「5月」であったというのですから、こうして2026年、私があなたに用いることに運命的なものを感じてしまいましたよ。
実はこの宝珠の使用には、あるご縁も一枚噛んでくれていました。
「ある方」から直々にご連絡をいただきましてね。
「スピリチュアル界の女帝」と呼ばれる、國繁家とは古いご縁のお方。
ゴットマザー先生。
そんな方から少し前、本当に数年ぶりのご連絡が入ったのです。
最近も風の噂で奇跡を巻き起こしていると耳に入っておりましたので、元気にしていらっしゃると思っておりましたが、まさかこのゴットマザー先生から直接ご一報あるとは思いも寄りませんでした。
先生とのやり取りは、以下のようなものでした。
ゴットマザー先生
『ご無沙汰しているわ、ゴットマザーです。
この連絡不精の私からの急なアクセスから、何かを感じてくれたかと思うのですが、どうでしょう?』
私
「相変わらずお元気そうで。
私の予測が正しければ…“ある方”のことかと。
幸福期が満期に迫り、幸福の誕生が最も近しいお方です。」
ゴットマザー先生
『…相変わらず日本刀のような鋭い直観力をお持ちですね。
素敵ですよ。
私とのご縁もおそらく近付きを感じていたのでしょう。
少なからず私の方ではそう感じていましたよ。
まるで糸電話の糸が今でも繋がっているかのように、ご縁の糸が引かれるのをピンピンと感じておりましたからね。』
私
「そのご縁の糸電話…
もう一本交わる糸を持っている方がいらっしゃいますね。」
ゴットマザー先生
『流石察しがよいわね。
國繁千里の名は伊達ではないわ。
本日はその件でのご連絡よ。
しかもその方、水晶やパワーストーンなど、宝石や宝珠との相性も急激に高めていらっしゃる。
國繁家の名に恥じぬその鑑定眼と、縁の太さを見込んで一つ…心からのお願いがあるのですよ』
私
「…なるほど。
“1942年、5月、2日、おうし座、月の波動、虹色のオーラ、龍、そして愛の運命人”。
人に愛をもたらすことで自らの幸福を勝ち取る方。…その方ですね?」
ゴットマザー先生
『完璧よ。
國繁家もあなたが当主となって、彩り華やいでいるわね。
先代の仁義も喜んでくれるでしょう。
運命を従えているその方。
“次に幸福を手にされる方”は、その方だと考えているのですよ、私も。』
私
「同意です。それで、今回こちらにご一報をくれた本題とは…」
ゴットマザー先生
『桃と龍。
と言えばピンと来ているでしょう。』
私
「やはり、そのことでしたか」
ゴットマザー先生
『ええ、國繁家の最高神器…【神生宝珠】の協力がどうしても必要です』
私
「それはまた難儀なご依頼ですね。この100年以上も使われず、門外不出とされて来た神器です」
ゴットマザー先生
『それでこそ“高嶺の花”と呼ばれるあの宝珠にふさわしい。
しかし桃の花を掴むにはおあつらえ向きの2026年、二度の満月。
“あの方”なら【神生宝珠】の力を受け取り、待ちに待った幸福を誕生させることが出来ると思いませんか?』
私
「何を言っても譲らない所も、変わっていないので安心しましたよ。
それでこそゴットマザー先生」
ゴットマザー先生
『使用が難儀な宝珠だからこそ、それがもたらす奇跡も大きい。
美しい高嶺の花を諦めきれないのは、鑑定業界の七つの謎とも言えますからね。』
私
「ここで諦められては神器を持ち出す価値もありません。
現当主はこの私。
出来るかぎりのことは行なっていきましょう。」
ゴットマザー先生
『他の件でバタバタとしており私が直接伺うことはできないのですが、この時のためにこそ動き回っていたと言っても過言ではありませんよ。』
私
「先代当主の特別許可をすぐさまいただき、【神生宝珠】の使用へ向けて動き出します。」
ゴットマザー先生
『話が早いこと。
大切なお方の幸福がわずか数分で確約されたようなもの。
成功した暁には、また久しぶりに会食でも。
あつらえ向きの桃のワインがあるのですよ。』
私
「その時はぜひ成就した“あの方”もご一緒に。」
ゴットマザー先生
『さて、あなたが“桃”を取りに行っている間に、私は月の見える山へ祈祷でも行いに行ってまいりましょうかしらね。』
私
「どうぞお気をつけて」
…あの方とはもちろん、ご連絡をさせていただいているterriさん、あなた。
まさかこのような運びになるとは思いも寄りませんでしたが、これもご縁の賜物なのでしょうね。
「山が動いた」とお考えいただいて結構ですよ。
國繁家では今、この神器の宝珠を使用する準備に当たっております。
明日、もう一度あなたにご連絡させていただくかと思いますが、追い風が吹き始めております。
どうぞお楽しみにお待ちください。
それでは、まずはご一報まで。
このメールにお返事は結構ですよ。
國繁
